zaki さん ①


zaki さん

zaki さんはK建築設計室でたいへんたいへんお世話になった

一つ年上の先輩です 太陽

設計のほとんどの事を私は zaki さん に教えてもらいました。

図面の書き方やルールの様な本当に初歩的な事から

設計の考え方や気の遣い方や

自分の思っている方向への話しの持って行き方などなど

建築の仕事の中で大事な事をたくさん教えて頂きました。


今はずい分、フランクにお話させて頂く仲になりましたが

事務所に入社して随分長い事

私にとっての zaki さん はとても怖い存在でした。

仕事の先輩なので当たり前ですが・・・ 涙


自分が書いた図面をチェックしてもらっている間は

生きた心地がしませんでした (笑)

真っ赤にチェックが入った図面を返して貰いながら

「 集中力がたりないっ 」 とか

「 配慮がたりないっ 」 とか

「 表現が分かりにくいっ 」 とか

毎回毎回、よく叱られました えーん

でも中でも zaki さん から一番注意をされたのは

うっかり書いてしまった間違いでした。

zaki さん  「 ねぇ、何でここ、こうなるの? 理由は? 」

私 「 すみません。 」

zaki さん  「 すみませんじゃなくて理由は? 」

くいっと上げる眼鏡の奥の視線が刺さります。

石になるかと思いました。

私 「 ・・・・・・・・ 」 無言が続きます。

絶対に言えませんでしたが、心の中では

「 うっかり間違えちゃっただけで、理由なんてねーよっ汗 」 

と叫んでました えーん

もう私が悪いですから・・・許してくださいっ!と・・・。


だけど年数を重ねるごとに

また、自分が教える側の立場になって初めて

うっかり間違えてしまう事の「問題」の大きさに気付きました。

一本の線、一つの文字、全てに意味があり、うっかり間違えるというのは

意味を考えずに書いているという事に繋がります。

細部まで考えて意味を持たせて図面を書いていけば

うっかり間違える事は無くなります。

逆に、そこに気付かないまま図面を書いていると

永遠にうっかりの間違いは、絶対に無くなりません。


建築の図面を間違えて書いた場合、誰かが間違いに気付かなければ

現場はそのまま進んで行きます。

気付いた時には遅い事が、多々あるのも事実です。

なので私たちは図面を書く時は zaki さん の言うとおり

集中し、細部に配慮し、間違わずに図面を書かなくてはいけないんです。


この頃の私はまだまだ未熟で ひよこ

そんな事すら分かっていませんでした。

でもそんな私に zaki さん は根気良くたくさんの事を教えてくれました。


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