建築士への道 ③



『K建築設計室』

「建築士への道」続きを書きますね。 


28歳の年にK建築設計室に入社し、初めて真剣に「建築」を知ろうと思いました。


その時事務所には所長と所長の奥様以外に四人のスタッフがいました。

私より一歳年上の男性の先輩以外は全員私より年下のスタッフでした。

皆さん、とても個性的な方々で人としても魅力的で

「建築」に対しても前向きに真剣に取り組んでいる様に思え

つくづく、ただ何となく歩いてきてしまった自分の道をとても反省しました。

今から思えば28歳なんて、まだまだ十分に若く

遅れは十分に取り返せると思うのですが当時はとっても焦りました。

私と大して変わらない年齢の人達が

もう「建築士」として活躍していたのですから。

で、そこからは本当に本当に勉強しましたし努力もしました。

仕事に生きようと決めた後ですから…主人にはこれまた申し訳ないのですが…

土日も関係なく、ほぼ毎日事務所に行き仕事をし勉強をしました。

皆より知らないことが多く仕事が遅い私は

時間をかけて覚えていくしか無いと思いました。


今でもこの事務所に入社した事は私にとって

人生の分岐だったんだと思います。

設計事務所は市内にもたくさんあります。

ですがこのK所長との出会いが私を大きく変えたと思います。

所長はスタッフ全員にそうでしたが

仕事の大筋は指示しますが細かい内容は全てスタッフに任せます。

後で内容報告をさせ気になれば手直しをさせますし考慮不足の点を突きます。

ある意味お客様に提案する前に所長にプレゼンする感じです。

ただ所長を納得させられなければお客様を納得させる事など

出来ないでしょうから

そういった意味でも色々と勉強させてもらいました。

さらに所長は何かトラブルがあった時にも最後の最後まで自分は前にでません。

「トラブルまで自分で責任を持てる図面を書きなさい」という教えでした。

    ※この所長については書きたい事がありすぎますのでまたいつか別の
     項目で書いていきたいと思います。

そんな教育を所長や先輩から受け、スタッフも入れ替わり気が付けば42歳で

スタッフの中では一番年上になっていました。



       ・・・つづく・・・





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この記事へのコメント
建築士への道を楽しく読ませていただきました(^o^)女性が、夢に向かって頑張る姿に感動し、元気をもらいました!転勤族、社宅住まいの私にはマイホームは遠い存在ですが、建築士さんが、こんなにたくさんの思いをこめて、設計してくれた
家にいつか住んでみたいと思いました。本当に素敵なお仕事ですね。これからも応援していますので、頑張ってくださいね。宝くじを当てたら、設計お願いします(笑)
Posted by yukayuka at 2012年09月08日 06:42
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